今話題のクレドの作り方と3つのメリット

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今話題のクレドの作り方と3つのメリット

(2021.07.09)

最近では様々な企業を中心に組織の更なる意識統一化のために注目され、取り入れられているクレド。
しかし、クレドを策定したものの、あまり浸透していない、使われていないという悩みをお持ちの企業も少なくありません。

今回は、クレドの意味や導入するメリットの他に作成方法などをご紹介します。


〇クレドとは?
クレドとは、企業活動において社員一人ひとりが心がける「信条」や「行動指針」を簡潔に示した言葉のことで、ラテン語で「信条」「私は信じる」を意味するクレド(Credo)に由来しています。

クレドは企業理念と似ていますが、その意味は異なります。
企業理念は、「企業の存在意義や考え方」を示したもので、経営者の価値観を企業全体に落とし込んだものになり、抽象的な文言で表現されているケースが多くあります。
創設時に定められることが多く、基本的に意味は大きく変わらずに使い続けられます。

対するクレドは、具体的な文言で簡潔に作られており、全社員で話し合いながら決められていきます。そのため、社員に伝わりやすい言葉になっているのが特徴です。
また、その時々の企業の状況に合わせてクレドの内容を変えるケースもあります。


〇クレドを導入するメリット
クレドを策定し、社員に浸透させることで生じる3つのメリットをご紹介します。

01. 人材の育成
社員一人ひとりがクレドの内容を理解し、それを規範として行動することで自分で考え行動できる主体的な人材の育成に役立てることができます。

IT技術の発達や物流の進歩など、今まで以上にスピード力を持って働くことが求められる時代です。日々の業務においても、管理職以外の社員にも現場の状況にあわせて自ら思考し、行動を求める風潮がみられるようになりました。
しかし、組織である以上、統一された判断軸が必要です。クレドは企業活動を行ううえでの意思決定や行動の基準などの価値観を企業側と社員が共有できるツールでもあります。
クレドを意識することで、全社員が同じ目線で状況を判断でき、主体的に動きやすい労働環境を作り出すことができます。

02. 社員のモチベーションアップに繋がる
日々、業務する中で社員のモチベーションを保ち続けることは、個々の能力を引き出すうえで欠かせません。

クレドは、ボトムアップで作られていくため、社員の価値観とマッチし一人ひとりが納得して出来上がった内容です。
また、クレドを意識することで、自らの思考や行動、判断に主体性を持って業務を遂行できます。
そのため、やらされている感がなくなり、当然モチベーションアップにも繋がります。

モチベーションを維持・向上させるには、携帯できるクレドカードが必要です。
日々の業務で、問題にぶつかった時や仕事がうまくいかなくて落ち込んだ時などにクレドカードを読み直すことで、どうしたらその課題を対処できるのかが見えてきます。

03. コンプライアンスの遵守
コンプライアンス・ガイドラインを遵守するのは主に経営層や社員です。
そのため、全社員が倫理的規範などを理解することは必須とも言えます。
元々クレドは、コンプライアンスの遵守を目的として導入されたものです。
クレドを策定し、社員が自主的に意識改革を行えば、企業のコンプライアンス強化も実現できます。

社員一人ひとりの意識を高め、組織力とコンプライアンスを強化できることが、クレドを導入する大きなメリットとなります。


〇クレド・クレドカードの作成方法
クレドとそれを携帯できるクレドカードの作成方法をご紹介します。
ここで最も重要なことは、クレドはボトムアップで作るということです。
企業理念は、経営層を中心に作られていきますが、クレドは社員の意見を中心に集めながら形にしていきます。

01. プロジェクトチームの選定
まずは、クレド作成のためにプロジェクトチームを作ります。
チームのメンバー選定では、意見の多様性を得るためにも各部署から様々な役職の社員を集めるようにするといいでしょう。
多角的な視点からの意見を集めることで、ボトムアップ式で社員全員が納得のできる精度の高いクレドを作成することができます。

02. 経営層へのヒアリング
プロジェクトチームが選定できたら、経営層へのヒアリングを行います。
クレドは、社員全員の行動規範となるため、社員と経営層の価値観が一致している必要があります。
そのため、考え方に違いが出てこないよう、意見をすり合わせていきます。

03. 社員へのヒアリング(アンケート調査など)
経営層へのヒアリングと並行して、アンケート調査などを使った社員へのヒアリングを行います。
クレドを作成するためのプロジェクトチームのみで議論を終わらせてしまうのではなく、社員全員に対してクレドについてのアンケートを行い、幅広く意見を収集します。

04. クレドの作成
全社員の意見を集めたら、それをまとめて文章化します。
クレド作成において重要なのは、具体的で伝わりやすく、社員一人ひとりが納得できる内容であることです。
また、クレドを携帯できるクレドカードは、社員に何かあった時すぐに読み返すアイテムとなるものです。
それを踏まえると、しっかり本質を組み込み、かつコンパクトな文章での表現は欠かせません。

05. クレドカードの作成・配布
完成したクレドを浸透させるには、クレドカード化して全社員に配布するのが効果的です。
クレドカードは社員証などに入れて携帯することで、何かあった時すぐにクレドを確認できるため、社員の間に浸透しやすいというメリットがあります。

クレドカードは携帯しやすいように、なるべく1枚のカードに収まる分量で作成しましょう。


〇まとめ
今回はクレドを導入するメリットや作成方法などについてご紹介しました。

クレドは、全社員が納得できる内容であることが必須です。
また、いつでも読み返せるよう携帯できるクレドカードを作成することで、より社員にクレドを浸透させることができます。

大阪市中央区に事務所を構えるデザインiplus..ではクレドカードの制作も行っております。
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